引越し後の子どもの予防接種|予診票・接種券・記録の引継ぎ

公開:2026年8月14日/更新:2026年8月14日

執筆・確認:スムーブ運営

参照資料確認日:2026年8月14日

先に要点

  • 最初に母子健康手帳などの接種記録を集め、次の接種予定と対象年齢を確認します。
  • 別の市区町村へ移る場合は、旧住所の予診票を使えると決めつけず、転入先へ発行方法を確認します。
  • 同じ市区町村内でも、予診票の住所訂正や再発行が必要かを自治体へ確認します。
手続き早見表を見る(5項目)
引越し先が決まったら
接種記録を集める
母子健康手帳、接種済証、未使用の予診票、次の接種予定
転出前
旧住所地へ確認
接種履歴、未接種分、転出後の予診票の扱い
転入届の提出後
転入先へ申請
新しい予診票の発行方法、必要書類、受取時期
次の予約前
医療機関へ確認
使用できる予診票、予約枠、持ち物、接種間隔
市外で接種したいとき
事前手続きを確認
依頼書、対象医療機関、費用負担、償還払いの有無
目次を開く(9項目)
二つの家を結ぶ移動経路、白紙の母子健康手帳と予診票、日付のないカレンダー、保護を表す盾を配置した文字のないクレイ調イラスト

引越し後の子どもの予防接種は、最初に母子健康手帳などの接種記録を集め、次の接種予定を確認してから、新住所地の市区町村へ予診票の発行方法を問い合わせます。 別の市区町村へ移る場合は、旧住所で交付された予診票・接種券をそのまま使えると決めつけないでください。

全国共通の「引越し後○日以内」という予診票の発行期限は確認できません。次の接種予定日や定期接種の対象期間が近いほど、転入届の提出後すぐに確認します。最も間違えやすいのは、接種記録を残す母子健康手帳と、自治体が接種ごとに使う予診票を同じものとして扱うことです。

同じ市区町村内か市区町村外か、定期接種か任意接種か、市外の医療機関を利用するかで手続きが変わります。この記事を読み終えると、記録・予診票・接種予定をどの順で確認し、どの窓口へ何を伝えるかを整理できます。

次の接種日と記録を最初に確認する

結論は、予診票の申請より先に、これまでの接種記録と次の予定を一つにまとめることです。接種歴が分からないままでは、転入先が未接種分の予診票を判断できず、医療機関も接種間隔を確認しにくくなります。

手元に集める候補は次のとおりです。

  • 母子健康手帳
  • 医療機関や自治体から受け取った接種済証・接種記録
  • 旧住所で交付された未使用の予診票・接種券
  • 予約済みの場合は、接種予定日と医療機関名
  • 転入先から届いた予防接種の案内

母子健康手帳の記録を見て、「接種済み」「次に予定」「自治体へ確認」の3つに分けます。対象年齢や接種間隔を自己判断で計算せず、厚生労働省の予防接種・ワクチン情報と転入先の案内を確認し、接種の可否は医療機関へ相談してください。

スムーブでは予防接種記録の引継ぎを実行項目として管理できます。市区町村をまたぐ場合は、予診票の相談前に転入届の受付条件も確認します。

母子健康手帳と予診票を分けて持つ

結論は、母子健康手帳は継続する記録、予診票・接種券は新住所地で使用可否を確認する書類として分けることです。母子健康手帳が手元にあるだけで、公費による定期接種の手続きがすべて完了するわけではありません。

厚生労働省の母子健康手帳の取扱い要領では、手帳に予防接種の記録欄が設けられ、乳幼児期以降も活用する記録として扱われています。引越し後も同じ手帳を使い、住所欄の記入方法は手帳と転入先の案内に従います。

書類 主な役割 引越し時の行動
母子健康手帳 接種日・種類などの記録をつなぐ 同じ手帳を手元で持ち運び、転入先と医療機関へ見せる
接種済証・記録 手帳以外の接種履歴を補う 手帳の記載と一緒に保管し、漏れがないか確認する
予診票・接種券 自治体の制度と接種時の確認に使う 旧住所の物を使えると決めず、新住所地へ確認する

母子健康手帳を紛失した場合や記録が途中で抜けている場合は、旧住所地、接種した医療機関、新住所地へ順番に相談します。自治体や医療機関が保存している記録の範囲・期間は一律ではないため、再現できない情報を推測で書き足さないでください。

妊娠中の受診票や母子保健サービスも確認する場合は、妊娠中の引越しで母子健康手帳・妊婦健診受診票を確認する順番を参照してください。

市区町村をまたぐ引越しは転入先へ申請する

結論は、別の市区町村へ移る場合、転入先の予防接種担当へ接種履歴を伝え、未接種分の予診票をどう受け取るか確認することです。旧住所の予診票は、転出後も全国で共通して使える書類ではありません。

確認は次の順で進めます。

  1. 旧住所地へ、登録されている接種履歴と未接種分を確認する
  2. 転入届を提出し、新住所地で住民登録の反映時期を確認する
  3. 転入先の予防接種担当へ、子どもの生年月日、転入日、接種履歴、次の予定を伝える
  4. 母子健康手帳、本人確認書類、旧住所の予診票など、指定された物を提出する
  5. 新しい予診票の対象、受取方法、受取時期を確認する

横浜市は、転入した子どもに未接種の定期予防接種がある場合、区役所で横浜市の予診票を受け取るよう案内しています。さいたま市も、転入者向けに予診票の交付方法を案内し、接種履歴を確認できる母子健康手帳等を必要書類の例に挙げています。いずれも各市の運用であり、必要書類や郵送・電子申請の有無を全国共通とは扱えません。

転入届と予診票の窓口が同じ庁舎でも、住民登録だけで自動発行されるとは限りません。家族・子連れの引越し手続きで手当・保育園・学校も含めて整理し、予防接種は独立した確認項目として残してください。

同じ市区町村内でも予診票の住所を確認する

結論は、同じ市区町村内の転居でも、旧住所が印字・記入された予診票を自己判断で訂正せず、使用可否を自治体へ確認することです。「市外へ出ないから何もしなくてよい」とは一律に言えません。

練馬区は、区内転居でも新住所が記載された予診票の発行を案内し、旧住所の予診票を使用した場合は接種を受けられないことがあると説明しています。これは練馬区の取扱いで、別の自治体では訂正方法や再発行の要否が異なる可能性があります。

次の情報を住所地の予防接種担当へ伝えます。

  • 同じ市区町村内での転居であること
  • 予診票に印字・記入されている旧住所
  • 次の接種予定日とワクチン名
  • 予約済みの医療機関
  • 住所訂正で使えるか、再発行が必要か

住民異動は転居届で管理し、予診票の住所変更が連動するかは別に確認してください。窓口の案内を受ける前に、修正液やシールで住所を書き換えないようにします。

転居直後に接種する場合は発行時期を確認する

結論は、次の接種日が近い場合、転入先へ予定日を伝え、窓口・郵送・電子申請のうち間に合う方法を確認することです。申請を送信したことと、予診票を受け取って接種できる状態になったことは別です。

さいたま市は、転入者の予診票を郵送で申し込める一方、接種予定が近い場合などは窓口申請を案内しています。練馬区は、申請方法によって発行まで時間がかかる場合を案内しています。具体的な日数は自治体と申請方法で変わるため、これらの例を全国共通の所要日数として使わないでください。

問い合わせ時は、次を一度に伝えると確認が進みます。

  1. 子どもの生年月日と新住所
  2. 転入・転居の届出日
  3. 接種予定日、ワクチン名、何回目か
  4. 母子健康手帳で確認できる直近の接種日
  5. 予約先の医療機関名と所在地

予診票の到着が予定日に間に合わない場合は、医療機関にも状況を伝えて予約日の変更可否を相談します。定期接種の対象期間、接種間隔、体調に関する個別判断は、自治体の手続き案内だけで決めず、母子健康手帳を見せて医療機関へ確認してください。

市外の医療機関で受ける場合は事前手続きを確認する

結論は、新住所の市区町村外にある医療機関を利用したい場合、予約や接種の前に自治体の事前手続きを確認することです。以前から通う医療機関だからという理由だけで、新住所地の公費接種を同じ条件で受けられるとは限りません。

確認する項目は次のとおりです。

  • 希望する医療機関が自治体の協力医療機関か
  • 予防接種依頼書などの事前申請が必要か
  • 申請から接種可能になるまでの流れ
  • 窓口負担があるか、後日の償還払いがあるか
  • 対象となる事情・ワクチン・期間
  • 接種後に提出する書類と期限

横浜市は、市外の協力医療機関以外で定期接種を受ける場合について、やむを得ない事情に応じた事前手続きや費用助成の条件を案内しています。これは横浜市の制度です。里帰り、かかりつけ医の継続、施設入所などの事情があっても、申請方法と対象範囲は新住所地へ確認してください。

任意接種は、定期接種と費用・予診票・助成の扱いが異なります。「以前の自治体では助成された」ことを新住所地へそのまま当てはめず、自治体と医療機関の両方へ確認します。

まとめ

  • 母子健康手帳などの接種記録と、次の接種予定を最初に確認する
  • 母子健康手帳と予診票・接種券の役割を分ける
  • 市区町村外への転居では、転入先で未接種分の予診票を確認する
  • 同一市区町村内でも、旧住所の予診票を自己判断で訂正しない
  • 接種日が近い場合や市外接種では、予約前に自治体と医療機関へ相談する

予防接種だけでなく、保育園、学校、児童手当も確認する場合は家族・子連れの引越し手続きを参照してください。引越し全体の順番は引越しのやることリストで確認し、条件に合うチェックリストを作成すると、必要な手続きを期限順に管理できます。

よくある質問

母子健康手帳は引越し後もそのまま使えますか?

母子健康手帳は引越し後も同じ手帳を使い、予防接種の記録をつなげます。住所欄の書き方は手帳と転入先自治体の案内を確認し、引越し荷物へ入れず手元で持ち運んでください。

旧住所の予診票・接種券は引越し後も使えますか?

そのまま使えると決めつけないでください。市区町村をまたぐ場合は転入先で新しい予診票の発行が必要になる例があり、同じ市区町村内でも住所訂正や再発行の扱いが異なります。接種前に新住所地の案内を確認してください。

引越し直後に予防接種の予定がある場合はどうしますか?

転入先の予防接種担当へ接種予定日、ワクチン名、子どもの生年月日、接種履歴を伝え、最短の発行方法を確認してください。接種間隔や体調に関する判断は、母子健康手帳を見せて医療機関へ相談します。

新住所の市区町村外にある医療機関でも接種できますか?

接種できる場合がありますが、事前の依頼書や申請、対象医療機関、費用負担の条件は自治体で異なります。予約・接種の前に新住所地の予防接種担当と希望する医療機関の両方へ確認してください。

関連する手続きとガイド

今回確認した内容

母子健康手帳は予防接種の記録を含む健康記録として継続して使うこと/市区町村外からの転入では未接種分の予診票を転入先で発行する自治体例があること/転入時の予診票発行に母子健康手帳や本人確認書類を求める自治体例があること/同一市区町村内でも新住所の予診票が必要になる自治体例があること/接種日が近い場合は発行方法によって受取までの時間が異なる自治体例があること/市外の協力医療機関以外での接種に事前手続きが必要な自治体例があること

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