賃貸の入居時チェックリスト|傷・設備不良を記録する確認順
公開:2026年8月8日/更新:2026年8月8日
執筆・確認:スムーブ運営
参照資料確認日:2026年8月8日
先に要点
- 鍵を受け取ったら、家具や段ボールを置く前に管理会社の確認書と連絡方法を確認します。
- 傷・汚れは部屋全体が分かる写真と接写を組み合わせ、場所と状態を確認書へ記録します。
- 水回りや備え付け設備は実際に動かし、漏水など緊急性がある不具合は安全を確保してすぐ連絡します。
手続き早見表を見る(4項目)
- 鍵を受け取った直後
- 確認書と連絡先を確認
- 提出期限、指定様式、緊急連絡先
- 荷物を入れる前
- 室内を一周して撮影
- 壁・床・建具・水回り・設備
- 不具合を見つけたら
- 状態と希望対応を連絡
- 写真、場所、発見日、使用可否
- 連絡後
- 記録を退去まで保管
- 確認書、写真、送信履歴、回答
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賃貸の鍵を受け取ったら、最初に管理会社の入居時確認書と連絡先を確認し、荷物を置く前に室内を撮影します。最も間違えやすいのは、写真を撮るだけで管理会社へ共有しないことと、設備不良を自己判断で直してしまうことです。
確認書の提出期限や連絡方法は契約先ごとに異なり、全国一律ではありません。この記事の順番で進めれば、傷・汚れ・設備不良を確認し、必要な連絡と記録の保管まで判断できます。引越し当日のほかの作業は、条件から自分用のチェックリストを作成して期限順に整理できます。
入居時チェックは荷物を入れる前に行う
結論は、鍵の受け取り後、家具・家電や段ボールを運び込む前に確認することです。荷物を置くと床や壁が隠れ、もともとの傷なのか搬入時についた傷なのかを確認しにくくなります。
国土交通省は、原状回復をめぐるトラブルを防ぐため、入居時と退去時に物件の状態を確認し、記録を残すことが有効だと案内しています。まず次の順に準備します。
- 契約書・重要事項説明・入居案内から、修繕の連絡先と緊急連絡先を探す
- 管理会社指定の確認書、アプリ、Webフォームがあるか確認する
- 提出期限、送信できる写真の枚数・形式、立ち合いの有無を確認する
- 部屋ごとに確認し、最後に漏れがないか一覧を見直す
確認書が渡されていない場合も、自己流の記録だけで完了とせず、管理会社へ「どの方法で報告すればよいか」を確認します。鍵の受け取り条件は新居の契約確認で、当日の実行項目は新居の初期不良チェックで確認できます。
傷と汚れは全景と接写で記録する
傷・汚れは、どの部屋のどの位置か分かる全景と、状態が分かる接写の2種類を残します。接写だけでは場所が分からず、全景だけでは傷の程度が判別しにくいためです。
国土交通省の「入退去時の物件状況及び原状回復確認リスト(例)」は、部屋・部位ごとに損耗の有無と具体的な状況を記載し、写真を添付する形を示しています。次の場所を、入口から時計回りなど同じ順番で確認すると漏れを減らせます。
| 確認場所 | 見る内容 | 記録の例 |
|---|---|---|
| 壁・天井 | 傷、穴、汚れ、はがれ、変色 | 部屋全体と該当箇所を撮影し、壁面の位置を記録 |
| 床・畳 | 傷、へこみ、焦げ、浮き、汚れ | 入口からの位置と大きさが分かるように撮影 |
| ドア・窓・収納 | 開閉、鍵、割れ、欠け、建て付け | 開閉できるか、どこで引っかかるかを記録 |
| キッチン・浴室・洗面・トイレ | 水漏れ、汚れ、ひび、におい | 使用前の状態と、水を流した後の状態を分けて確認 |
| ベランダ・玄関 | 床、手すり、排水口、備品 | 専有部分か共用部分か分からない場合も場所を記録 |
撮影日は端末側の情報だけに頼らず、確認書や送信メッセージにも発見日を記載します。実物の色や程度が写真で伝わりにくい場合は、「約何cm」など確認できる範囲の客観的なメモを添え、推測で原因を断定しません。
設備は実際に動かして確認する
見た目に異常がなくても、備え付け設備は契約上使える範囲で実際に動かして確認します。入居直後に使わない設備は、不具合への気づきが遅れやすいためです。
主に次を確認します。
- 蛇口から水・お湯が出るか、シンク下や配管付近に漏れがないか
- トイレの給排水、換気扇、浴室や洗面の排水に異常がないか
- 備え付けの照明、インターホン、エアコン、給湯器が案内どおり動くか
- コンセント、ブレーカー、窓・玄関の鍵を通常の方法で使えるか
- 契約書の設備表・残置物の区分と、室内にある物が一致するか
ガス機器など、利用開始に立ち合いや契約手続きが必要な設備は、勝手に操作せず事業者の案内を優先します。電気・ガス・水道の開始順はライフライン手続きガイドで確認してください。
水漏れ、焦げたにおい、火花など安全に関わる異常がある場合は、無理に試運転を続けません。可能な範囲で元栓やブレーカーを安全に止め、契約書や入居案内の緊急連絡先へ連絡します。
不具合は管理会社へ記録が残る方法で伝える
不具合を見つけたら、管理会社が指定する方法で、場所・状態・発見日・使用可否をまとめて連絡します。国民生活センターも、入居時に傷や汚れ、備え付け設備の動作を確認し、問題があれば貸主側へすぐ連絡するよう案内しています。
連絡には次を含めます。
- 物件名と部屋番号など、契約先が照合に必要とする情報
- 部屋・部位・状態と、いつ発見したか
- 全景と接写の写真
- 水漏れなど使用を続けられない状態かどうか
- 修理や確認の希望日時ではなく、まず対応方法を確認したい旨
電話で緊急連絡した場合も、受付担当者、日時、案内内容をメモし、可能なら指定されたメールやフォームで写真を共有します。送信済み画面や受付番号も保管します。個人情報を含むため、SNSへの公開投稿や第三者が閲覧できる共有先は使いません。
提出期限を過ぎて気づいた場合も、報告を諦めず、発見時点の状態と経緯を管理会社へ伝えます。入居前からあったと断定できないときは、その点も正確に説明してください。
自分で修理する前に契約先へ確認する
備え付け設備や建物部分は、自己判断で修理・交換する前に契約書の修繕条項と管理会社の指示を確認します。修繕義務や費用負担は、故障の原因、契約の特約、設備か残置物かなどで変わるためです。
次のように分けて判断します。
- 緊急性がある:安全確保を優先し、契約書の緊急連絡先へ連絡する
- 使えるが不具合がある:状態を記録し、修理の手配者と費用負担を確認する
- 自分で購入した物の不具合:賃貸設備と混同せず、販売店やメーカーの案内を確認する
- 設備か残置物か不明:設備表と契約書を確認し、管理会社へ照会する
管理会社の承諾前に業者を手配すると、費用負担や復旧方法で行き違いが生じる場合があります。この記事は一般的な確認順を示すもので、個別契約の法的判断は契約先や専門家へ相談してください。
入居時の記録を退去まで保管する
確認書、写真、送信履歴、管理会社の回答は、退去と敷金精算が終わるまで一組で保管します。退去時に同じ場所を撮影すると、入居時からの変化を比較しやすくなります。
保管するものは次の4点です。
- 提出前と提出後の入居時確認書
- 部屋別に整理した元の写真データ
- メール・フォームの送信履歴、受付番号、電話メモ
- 修理日、対応内容、交換した設備などの回答記録
端末を買い替える可能性があるため、退去まで閲覧できる自分の保管先を決めます。管理会社へ送ったからといって自分の元データを消さず、加工前の写真も残してください。
退去時の比較、立ち合い、原状回復、精算の確認順は賃貸退去と敷金精算のガイドで整理しています。初めて一人暮らしを始める場合は、契約後の手続きと買い物リストもあわせて確認できます。
まとめ
- 鍵を受け取ったら、指定様式と提出期限を確認し、荷物搬入前に室内を一周する
- 傷・汚れは全景と接写で撮り、場所・状態・発見日を確認書へ記録する
- 設備不良は安全を優先し、自己修理の前に管理会社へ対応方法を確認する
- 確認書、写真、送信履歴、回答を退去と精算が終わるまで保管する
引越し当日の初期不良チェックを、住民異動やライフライン手続きと一緒に管理するなら、引越しのやることリストで全体像を確認し、自分用のチェックリストを作成してください。
よくある質問
賃貸の入居時チェックはいつまでに行う?
全国一律の期限はありません。まず契約書と入居案内で、確認書の提出期限と連絡方法を確認してください。荷物を入れる前が室内状態を確認しやすく、見つけた不具合は早めに記録・連絡します。
傷は写真だけ残せば十分?
写真だけでなく、確認書やメモに部屋・部位・状態・発見日を記録し、管理会社へ送った履歴と回答も保管します。契約先に指定様式がある場合は、その方法を優先してください。
荷物を入れた後に傷を見つけたらどうする?
気づいた時点で周囲を片づけ、部屋全体と傷の接写を撮り、場所・状態・発見日を管理会社へ伝えます。入居前からあったと断定せず、発見までの経緯も記録してください。
備え付け設備が故障していたら自分で修理してよい?
漏水などでは安全確保と緊急連絡を優先し、それ以外も自己判断で修理や交換を始める前に、契約書の修繕条項と管理会社の指示を確認してください。
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今回確認した内容
国土交通省の入退去時の物件状況及び原状回復確認リストの記録項目/入居時に写真やメモを残し、貸主側と状態を確認する考え方/備え付け設備の不具合を見つけたときの連絡と修理前確認/確認書の提出期限や連絡方法が契約先で異なること
この記事の参照資料
- 国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」 →確認日:2026年8月8日
- 国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(ダウンロード)」 →確認日:2026年8月8日
- 国土交通省「入退去時の物件状況及び原状回復確認リスト(例)」 →確認日:2026年8月8日
- 国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドラインに関するQ&A」 →確認日:2026年8月8日
- 国民生活センター「賃貸住宅の原状回復トラブルにご注意」 →確認日:2026年8月8日